(2011.10.25)

仕事は社会に対して働きかけるもの
漫画家    森田崇さん    38歳

ワンダフルワークス34回目は、現在イブニングにて新説アルセーヌ・ルパン「アバンチュリエ」を連載されているの漫画家の森田崇さんです。 漫画家を目指すきっかけから、今後手がけていきたいものまで、お話を伺ってきました。

憧れから職業へ

質問
—一週間のスケジュールはどんな感じなのですか?
森田さん
作画が始まったら書きっぱなしですね。起きてから寝るまでずっとです。アシスタントは今4人をローテーションで回しています。人件費が一番かかってしまうところにはなりますね。
質問
—小さい頃から、漫画家に憧れていたんでしょうか?
森田さん
漫画は小さい頃から描いていました。でも、幼稚園の頃なんかは逆に大学の先生になりたいと思うほど現実的な子どもでした。 意識的に漫画家になろうと思ったのは中学生くらいからです。当たり前のような感じで意識せず、鳥山明さんに憧れていたんだと思います。
質問
—漫画家を目指すきっかけは何でしたか?
森田さん
小説とか、物語が好きだったんですけど、中学生のときに、いろいろ世の中を見ていると、確かなものがないなって思ってしまいました(笑) だったら、好きなことをしていきたいと思ったんです。それで、何かをやりたいと思った時に自然と出てきたのが漫画だったんです。 小説「銀河英雄伝説」にハマったこともあって、物語を創るということに魅力を感じたんですよね。高校生のときに一度だけ投稿もしました。

自分が面白いと思うものを、読者にいかに伝えるか

質問
—デビューまでのエピソードを教えて下さい。
森田さん
出身大学が横浜国立大学なので、まず高校を卒業してから、上京して横浜に住むようになりました。 小学館の賞を獲るまでは、とんとん拍子に進んで行きました。ただ賞を獲ってから、実際にデビューするまでに苦労する時期がありました。だから、そこまで本当に色々なチャレンジをする時期がありましたね。
質問
—漫画を描くときに意識することはありますか?
森田さん
描く漫画によって、そのとき、そのときで意識することは違います。自分が面白いと思っていることを、いかに読者に伝えていけるか。そして読者のことは常に意識していないといけないですね。
質問
—漫画家で良かった瞬間を教えて下さい。
森田さん
自分の作品を読んでくれた人の感想が聞けたときですね。ずっとメールや手紙なんかが主なものでしたが、最近はTwitterやmixiなどからも感想をもらっています。読者からの声が本当にありがたいですね。

どれだけストーリー性のあるマンガを作れるか

質問
今、一番力を入れていることは何ですか?
森田さん
今、連載している「アバンチュリエ」を大成功させることですね。ストーリー性のあるものをいかに作っていけるかですね。原作があるかたちで、どれだけストーリーのあるものが作れるのか。小説ぐらいの情報量のあるマンガを作れないかって思っています。
質問
—逆に苦労されていることはありますか?
森田さん
「アバンチュリエ」は原作小説ものなので、小説のページ数を漫画にしたときの話数の兼ね合いには苦労しています。 漫画は詰め込みすぎてもダメなので、その中でいかに現代風に作るか、ということに苦労していますね。
質問
—気分転換の仕方があれば教えて下さい
森田さん
一番気軽なのは読書ですね。本当は外出したいのですが…出る機会を逸してしまっています(笑)
質問
—今までで一番面白かった仕事上での経験を教えて下さい。
森田さん
憧れていた人に会うことが楽しかったですね。ガンダムのキャラクターデザインをされた安彦先生とか、ガンダムの主人公アムロ・レイの声優をされた古谷さんなどですね。今だとTwitterで他の漫画家の方といろいろ絡めるのは、とても面白い経験になっています。

マンガに嘘をつかない

質問
—大切にしていること、モットーを教えて下さい。
森田さん
マンガには嘘をつかないようにしています。今までやってきた仕事の中に、必ず自分の作品だっていう“フック” 、つまり自分の興味、描き表したいと思うテーマとの「接点」を見つけて取り組んできました。
質問
—仕事に必要なものって何だと思いますか?
森田さん
人によって千差万別なんじゃないのかなって思っています。漫画家を目指す人って、途中で断念する人も多いし、くじけることが多いわけです。 だから描き続けることが大事だって思っています。その中で自分のスタイルを見つけていくことですね。読者を意識して描くことも必要なことだと思います。
質問
—最後に森田さんにとって、「仕事」って何ですか?
森田さん
社会に対して働きかけるもの。残すものだと思います。
質問
—ありがとうございました。

質問
□漫画家 森田崇BLOG★フラットランド□