(2011.10.13)
フリーランスという生き方
ウェブデザイナー
小林巌生さん
34歳
ワンダフルワークス33回目のゲストは、フリーランスのウェブデザイナー小林巌生さんです。
専門学校を卒業された後は、企業に属することなくフリーランスとして仕事をされている小林さんに話を伺ってきました。

やりたいことを仕事にしたかった
- 質問
- —まず経歴を教えてください。
- 小林さん
- 専門学校でグラフィックデザイン等を学んでいました。在学中から少しずつ企業の仕事を受けるようになり、仲間と一緒にこなしていました。
当時はバンドのLive動画を撮影して、それを編集してCD-ROMを作成したりしていました。
今やっているようなウェブデザインについては、学校に行っていたころは学ぶ場所がなかったので、独学で学びました。
専門学校を卒業した後は、就職はしないで友人と制作プロダクションのようなことをしていました。平日は友人の家に泊まり込みで仕事をして、週末は横浜の実家に帰るというような毎日でした。
その友人の義理のお兄さんからもらった仕事が初めてのWebでの仕事でした。
そのとき作ったウェブサイトが一部で注目され、その後の仕事につながっていると思います。
- 質問
- —就職しようと思わなかったのはなぜですか?
- 小林さん
- 就職活動はほぼしていません。
コンピューターグラフィックスをやりたかったんですが、その中でもこだわりがあって、やりたいことが出来るところが見つからなかったんです。もちろん周りで就職活動をしている友人はいましたし、僕も、1社だけ就職試験を受けたことはあります。
- 質問
- —就職をしない選択肢は良かったですか?
- 小林さん
- よかったと思います。
でも大学には行っても良かったんじゃないかと思うことはあります。
どちらにしてもやりたいことが出来ないと、就職はしなかっただろうと思います。

デザインすることは楽しい
- 質問
- —なぜウェブデザインを仕事にしようと思ったんですか?
- 小林さん
- 必然的なことだったと思うのですが、グラフィックスもしたかったし、音楽もしたかった。Webだと両方出来るじゃないですか。それが出来ることが面白かったからなんです。
- 質問
- —経験から苦労したこと(学んだこと)は何ですか?
- 小林さん
- 〆切が大変ですね。守ることって大変で、徹夜してでも守って仕事は終わらせてきたし、そこは意識して学んできました。
学んだことは自分でやっているので、時間配分やペースなどが見え辛く難しかったのですが、今ではどのぐらいまですればどこまでに出来るかなど、作業全体を俯瞰して見えるようになりました。
- 質問
- —仕事の経験が今役に立っていることはありますか?
- 小林さん
- 自分をマネージメントすることです。
これはフリーランスでやっていくためには、絶対に必要なことです。他には年賀状作りだったり、暑中見舞いは毎年出すのですが、そのデザインをすることに役立っていたりして、意外と楽しんでやれています。
友人のためにウェブサイトを作ってあげたりすることもあるのですが、仕事以外でデザインすることも楽しいですね。
- 質問
- □小林巌生さんの関わった仕事1□

フリーランスだと時間の使い方を柔軟に出来る
- 質問
- —仕事をする前と始めてからのギャップはありましたか?
- 小林さん
- フリーランスの人間と会社勤めの人間とでギャップを感じることがあります。
会社勤めの人とのコストに対する考えが違ったりしますね。
時間に対する価値観が決定的に違うと感じる場面もあります。
- 質問
- —今の仕事で良かったと思うことは何ですか?
- 小林さん
- フリーランスなので時間の使い方が柔軟にできることですね。
平日に家族旅行に行けたりするなど、自由に時間を使えることは良かったです。
会社ではなく自分の名前で仕事をしていることも大きいですね。
自宅で仕事をすることも良くて、もちろん慣れるまでは大変ですが、仕事のモードにスイッチが切り替えられさせすれば、家族との時間が多くとれると思います。環境づくりも大事です。
- 質問
- —今の仕事で達成したいことを教えてください。
- 小林さん
- 依頼を受けてウェブサイトを作ることは当然なんですが、自分が発信したいものを、自分の表現手法の1つとしてウェブを使ってやってみたいと思っています。
- 質問
- □小林巌生さんの関わった仕事2□

チェロを弾いて気分転換
- 質問
- —気分転換はどうしていますか?
- 小林さん
- チェロを20年ぐらい習っていたのですが、チェロを弾くことで気分転換をしています。息子にも習わせているんですが、この年になっても練習するとうまくなっていくことが面白いです。
- 質問
- —一番興味のあることを教えてください。
- 小林さん
- 仕事だと『Linked Open Data』になります。
今オープンデータの普及に精力的に取り組んでいるのですが、
特に、地域情報のオープン化に力を注いでいます。地域の魅力や生活に必要な情報、また、問題点なども含めて、行政と市民が一緒になって情報を発信していく手伝いをしたいと考えています。
また、最近「Linked Open Data チャレンジ Japan 2011』という催しも行っています。
趣味だともともと写真が好きなので、もう一度真剣にやりたいと思っています。
最近登山も始めたので、しばらくやっていきたいですね。
- 質問
- —行動していく上で大切にしているモットーを教えてください
- 小林さん
- やりたくないことはやらない。
それでも、やらなければならないことは、自分なりの意義をそこに見出すようにしています。
そして自分なりのチャレンジを加えるようにしています。

社会に対して、自分自身で責任を持つ仕事
- 質問
- —フリーランスの仕事で一番大切なことは何ですか?
- 小林さん
- 仕事をきっちりしないとダメです。
それは常に心がけていないといけない。なるべく手を抜きたくないし、細かいところまで気を配りたい。特にデザインの仕事をしているわけで。
- 質問
- —フリーランスの仕事に必要なこととは?
- 小林さん
- すごくタフじゃないと出来ないし、全て自分で責任を負わないといけない。自分に厳しく律しないといけない。それだけ出来ればやっていけると思います。
- 質問
- 最後に仕事とは何でしょうか?
- 小林さん
- 社会に対しての責任。自己満足ではいけないし、そこに社会的意義を見つけないといいものが出来ないし、続かないものだと思います。
- 質問
- —ありがとうございました。
