(2010.03.16)
わからないことを確認する大切さ
ランドスケープデザイナー
森新之助さん
25歳
ワンダフルワークス第10回目のゲストは、地域と緑をむすびつける造園設計を行っている有限会社「遊緑地設計」で働く森新之助さん。森さんは大学の建築学部を卒業後、同社に就職。専門的な技術を追い求めるだけでなく、コミュニケーションの重要性を再確認することが、入社3年目の森さんのキーポイントになっていました。

- 質問
- ―森さんのお仕事の内容を教えて下さい。
- 森さん
- 公園や駐車場、緑地や街路などの設計をしています。設計するにあたって舗装メーカーさんに見積もりを取ったり、現場の樹木調査などをして設計書を組んでいます。
- 質問
- ―この仕事に就きたいと思ったのはどうしてですか?
- 森さん
- 大学で建築について学んだんですが、建物の建築だけではなく、街全体の設計に関わるような設計をしたいと思ったからです。
- 質問
- ―公園設計のおもしろさはどういうところにありますか?
- 森さん
- 公園を利用する人たちのことを考えて、車イスでも利用しやすいようにしたり、想像力を働かせて設計するところですね。また、どのような設計にするか考える上で、自分らしさをそこに出せるところだと思います。
- 質問
- ―仕事をする上で心がけていることはありますか?
- 森さん
- ふだん街を歩く時に、道路にどのような舗装を使っているか気にしたり、そのためには設計をどうすればいいかなどを考えるようにしています。パソコンの図面上で設計するものが実際はこうなるんだということを、街を歩きながら参考にするようにしています。
- 質問
- ―パソコンの図面上だけでなく、現場で実際に見ることが大事なんですね。
- 森さん
- そうですね。パソコンの設計ソフトでは同じ線で同じデザインになってしまいがちなので、詳細図をつけたりすることで、実際に現場で工事を行う方たちにわかりやすくなるようにしていきたいと思っています。

メールだと伝わらないことがあるので、電話でやり取りすることが大切
- 質問
- ―森さんは現在入社3年目で、これまで仕事をしてきてどうですか?
- 森さん
- 入社1〜2年目の頃は指示を受けて仕事をしていたのが、今は自分の方から考えて動かないといけません。でも、しっかりと判断ができないまま仕事を進めてしまったことがあり、3年目ですがまだまだ自分の未熟さを感じて反省しているんです。
- 質問
- ―仕事に慣れてきて、さらにそこからステップアップするための時期なんですね。
- 森さん
- 働き始めた頃とは違い、自分が主体となって見積書を書いたり、メーカーさんとやり取りをしながら設計を進めていく必要があるので、もっと自分自身で設計を動かしているんだという意識で取り組まなければと思っています。
- 質問
- ―これまでは担当しなかったことをできるようになる必要があると?
- 森さん
- そうですね。これまでは設計の図面だけ考えていたのが、実際の工事をする方たちが作業をしやすいように、現場に対しての考え方をすることが大事だと思っています。

- 質問
- ―仕事で今どんなことを課題に感じていますか?
- 森さん
- 落ち着いて考えればわかることを、自分の中でごちゃごちゃに考えて混乱してしまって、それが周りにうまく伝えられない時があることです。自分の焦りをそのまま周囲に伝えてしまうことがあったので、わからないことを確認することの大切さを改めて感じています。
- 質問
- ―それを解決するためにはどんなことが大切だと思いますか?
- 森さん
- メールだと確認が遅れてできなかったり伝わらないことがあるので、電話でやり取りすることが大切だと思っています。電話する時も、一度考えをきちんと整理してから伝えることを心がけています。
- 質問
- ―連絡や確認をしっかりとするためには、電話などで直接話すことが大事なんですね。
- 森さん
- そう思います。これまでは自分の経験していないことがあると、無理に繕ってうやむやにしてしまったことがありました。まずは落ち着いて「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)をすることが何より大事だと思います。
たとえ経験が少なくても、誠意や対応でその分をカバーしていくことはできる
- 質問
- ―この仕事をしていてうれしいのはどんな時ですか?
- 森さん
- やっぱり設計を組んでそれがうまくいった時ですね。自分で設計したものを認めてもらえる時はうれしいです。あとは、何か小さなことを連絡する時であっても、自分の整理したことが相手に伝わった時は、基本的なことですけどうれしいですね。今まではそれを怠っていたことがあったので、確認することは本当に大切なことだなと感じています。
- 質問
- ―これからの目標を教えてください。
- 森さん
- この仕事を始めて、公園設計は単純に設計をするだけでなく、景観をデザインすることが大事だと改めて実感しました。これからは設計のことだけでなく、設計が地域にどういった影響を与えていくか、どうしたらもっと自然に関心をもってもらえるようになるか考えて、地域に貢献できるようにしていきたいです。
- 質問
- ―設計したものが地域の中でたくさんの人に利用してもらえるのは素敵ですね。では最後に、この記事を見ている同世代の若者に向けてメッセージをお願いします。
- 森さん
- 設計の技術は、3年目であっても10年目であってもその人次第ですが、たとえ経験が少なくても、誠意や対応でその分をカバーしていくことはできると思います。それに若いからこそ、わからないことをいろいろ質問することもできると思います。どんな仕事でも、わからないことがある時に自分の中であやふやなまま聞くと相手にも伝わらないので、わからないことを整理して聞くことが大事だと思います。
- 質問
- ―ありがとうございました。
>>遊緑地設計
