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湘南医療福祉専門学校は、建物の下半分が福祉分野の専門学校で、上半分が高齢者福祉施設(老人ホーム)になっている全国でも珍しい専門学校です。今回は、この老人ホーム内の喫茶店でのお手伝いなどの、1日インターンシップの様子をみなさんにお届けします。
―お疲れ様です。
青山さん「お疲れ様です」
―今日はどうしてこのインターンシップに参加しようと思ったんですか?
青山さん「以前、福祉の大学にいたんですけど、中退しちゃったんです。でも福祉に対する興味が残っていて、それで参加しました。何も資格は持っていないんですけど、これから取れればいいなと思っています」
—インターンシップの途中で、実際に入居している高齢者の方とお喋りしていましたけど、どうでしたか?
青山さん「(ちょっと興奮気味に)いやー、もう、本当に楽しいですね。入居者の皆さんは人生の大先輩で、いろんなアドバイスが聞けるので」
―現場の職員の方からもいろいろお話を伺っていたようですけど、どんな事を聞いていたんですか?
青山さん「入居者の方と話す際に、早口だったようで、『それだと高齢者の方には聞こえないよ』と職員の方にアドバイスをいただいたりしていました。職員の方には、他にも礼儀の仕方だったり、敬語の使い方だったり、すごく教わる事が多かったです」
—じゃあ、結構、実り多かったんじゃないですか? 全体的な感想も教えて下さい。
青山さん「この施設の設備がすごく良くて、のびのびとインターンシップが受けられました。職員の方々も丁寧に教えてくれるので、楽しめました。それから入居者の方が明るくて、なんでも喋りかけてくれるので、こちらとしても話しやすかったです」
―青山さん自身が楽しそうにしているのが入居者の方にも伝わったのかもしれませんよ。今日のインターンシップで得たものは何だと思いますか?
青山さん「そうですね、発見ですね。出会いの発見だと思います。スタッフの方であったり、入居者であったり、同じインターンシップの参加者であったり…。参加した方には、終わったら必ず何か見えるものがあったんじゃないかと思います」
―まずは参加者にどんな印象をお持ちになりましたか?
佐藤さん「最初、ニート、フリーターの方というのは、自分が何の仕事をしたらいいかわからない方という印象があったんです。だからインターンシップは、まず気持ちを暖めるところから始めないといけないと思っていたんですけど、今日、参加された方の半分は、もともと福祉に興味があったり、参加意欲が見られる方でした。誰かの『行ってみたら?』という後押しがあれば、動ける人たちなんだなという印象を持ちました」
―今回、参加者を迎えるにあたってどういった事を心がけられたんですか?
佐藤さん「私たちには福祉に興味をもってもらいたいという想いがあるので、今回は、極力、嫌な部分というのは直面させないようにしました。最初から辛い事ありきでは幻滅してしまいますから、それは努めて言わないようにしました」
―じゃあ、皆さん意欲もあったし、かなり良い成果が出たんじゃないですか?
佐藤さん「さすがに今日が初めてなので、手が空いてきちゃうと何をしたらいいかわからなくなる方は、いました。でも専門学校の学生も、実習でこの施設を利用していますが、それは同じです。入居している高齢者の方と積極的にコミュニケーションを取ったり、座学では身を乗り出して聞いている方もいましたので、純粋に楽しんでくださっていると思いました。参加者の中にも、やりきった感じはあるんじゃないかと思います」
―逆に、何かこれは伝えようと意識された事はありましたか?
佐藤さん「やっぱり皆さん社会人を目指しているわけですから、わきまえて欲しいところは伝えました。今回、エプロンをお貸ししたんですけど、グッチャグチャで返してきたんですね。で『借りたものはやっぱりきちんと畳んで返した方が、返された方としてもうれしいですよね』と、そこはちょっと、笑顔でしたけど、言わせてもらいました(笑)。それは福祉じゃなくても、人としての礼儀ですよね。どこの世界にいっても必要なことなので。そうしたら、ふてくされるでもなく、『はい』と、すぐきれいに畳んでくれました。もしこれで私がグチャグチャのまま、『しょうがないよな』と受け止めてしまうと、多分気づかないですから」
—きっと、その方にもいい経験になったんじゃないでしょうか。そういったことも踏まえて、このインターンシップでは、どういったことを理解していってもらいたいとお考えですか?
佐藤さん「介護は日常生活動作がほとんどなので、我々が普段やっていることの再現なんです。だから全然難しくない。ただそれをパッとやって、パッと判断するには、経験だったり、知識が必要なんです。例えばオリンピック選手のように、こんなこと(月面宙返りのジェスチャー)をしろと言っているわけではないので。なんだ、自分にもできたんだという事を一つ持って帰ってもらえればいいなと思います」

―お忙しいところすみません。インターンシップに参加した方に聞いてみると、今回とても手ごたえがあったとおっしゃっていたんですが、君嶋さんとしてはどのように受け止めていらっしゃいますか?
君嶋さん「参加して下さった方が、非常にやる気のある方たちでしたので、うまくいったんじゃないかなという気がしています。どんどん自分から、いろいろと質問もしてきていました。やっぱり一生懸命頑張ろうと思っているというのを感じました」
―佐藤さんは楽しんでやってもらえるように努めたとおっしゃっていましたが、君嶋さんとしてはどのような方針で今回のインターンシップを企画されたんですか?
君嶋さん「今回のインターンシップは、福祉を知ってもらう一つのきっかけにしてもらおうというイベントだったので、我々教員の対応も、入居者さんと接するという事についても、参加者の方へのハードルを低くさせていただいたところがあるんです。ですから、参加者の皆さんも怖がらずにできたというものもあるのかもしれません」
―参加されていた方にはどのような事を伝えられたんですか?
君嶋さん「いろいろ体験してみるという事が、やっぱり必要だと思うんです。ゆっくりとインターンシップなどに参加して、是非一歩一歩いろんなことを学んでいただければいいと思いますよ。特に福祉の世界は何歳からのスタートっていう制限はないので、こういったきっかけを大いに有効利用して、これから福祉の世界に来られるならいつでも来て欲しいです。就職支援もしておりますので、自分に対して誇りと自信をもって社会に飛び出していっていただきたいと思っています」
―これからも、いろいろな若い方が湘南医療福祉専門学校のインターンシップを利用すると思います。ぜひこれからもいろりろなやりがいを若者に提供してください。今日はお忙しいところありがとうございました。
※君嶋さんの若年者就労支援への想いは、インタビュー記事として下記でも掲載しています。ぜひ、こちらもご覧ください。
http://www.hamatorium.com/youth_headlines/view/00002/00002