Hamatorium Cafe通信

【地域若者サポートステーション】

湘南・横浜若者サポートステーション 〜ネットワークの力で若者に活力を!〜

 若者の自立や就労を支援する施設として、現在全国に100カ所設置されている地域若者サポートステーション(厚生労働省事業/通称:サポステ)。サポステでは、働くことや自立に困難を抱える15歳〜40歳未満の方を対象に、無料で利用できる個別相談やさまざまな支援プログラムを行っています。

 横浜ではこれまで、横浜駅前にある「よこはま若者サポートステーション」が横浜唯一のサポステとして支援を行ってきましたが、このたび大船駅前に6月28日、横浜で2カ所目となるサポステ「湘南・横浜若者サポートステーション」がオープンしました。

大船駅前徒歩5分、明るく開放的な施設内

 湘南・横浜サポートステーション(以下、湘南サポステ)があるのは、大船駅から徒歩5分の場所。大船駅は、東海道線や横須賀線、根岸線・京浜東北線などに加え、湘南モノレールが通っており、横浜方面だけでなく、鎌倉や湘南、藤沢や横須賀方面などへのアクセスも良い駅です。

 湘南サポステの中には、相談スペースとセミナースペースがあり、相談を受ける際は予約が必要です。相談では、まずは簡単な聞き取りから始め、徐々に継続的なキャリア相談につなげていき、就労や自立に向けて具体的に動くためのカウンセリングを行っています。

 また、個別の相談に合わせて、グループワークやセミナーなどにも参加することができるので、働くための具体的な知識を仲間と共に学んだり、職場体験やインターンシップなどを通じて、個々の目標に合わせて徐々にステップアップしていくことができます。

鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、横須賀など湘南地域の若者も対象にした幅広いサポート

 サポステは、相談やセミナーを行うだけでなく、さまざまな支援機関や窓口とのつなぎ役でもあり、必要な専門機関や情報を一人ひとりの状況に合わせて紹介する場所としても機能しています。

 湘南サポステでは、地域の学校や専門機関などに出向いての出張相談やセミナーも行っており、サポステに来る機会がない若者や、高校や大学在学中に悩みを抱え始める若者への早期のサポートも実践しています。

 また、藤沢市辻堂には、協力団体である「日本労働者協同組合 センター事業団」の運営するサテライト拠点を設置。サテライト拠点は、若者が気軽に通える居場所としての役割を持ち、簡単な作業などを行う予定です。サポステ以外にもこうした窓口があることで、より一人ひとりに合わせたサポートが可能になり、大船がある横浜南西部地域だけでなく、鎌倉、藤沢、茅ヶ崎、横須賀など湘南地域の若者も対象にした幅広いサポートに取り組んでいます。

生活から就労までを一貫して支援する「ユーストータルサポート」

 湘南サポステの実施団体として選定され運営を行っているのは、横浜で若者の支援に20年以上取り組んでいる「株式会社K2インターナショナルジャパン」。同社は、生活から就労までを一貫して支援する「ユーストータルサポート」を掲げ、若者の自立就労支援を目的とした完全非営利食堂「250にこまる食堂」や、共同生活型の自立支援施設の運営、さらに子育て支援や学童保育なども実施することで、乳幼児から青年期まで一人ひとりに寄り添いながら支援を行っています。

 また、近年は戸塚高校定時制の協力のもと、学校内で現役生徒に対して行う相談支援の取り組みが実現。同社のスタッフが週に1度戸塚高校定時制を訪れて生徒の進路や生活状況に関する相談を行うことで、生徒の抱える問題が長期化する前にサポートし、卒業後に行き場所がない生徒が社会で孤立しないように支援しています。こうした同社の取り組みが、湘南サポステの出張相談などにもつながっています。

 湘南サポステの統括コーディネーターを務める岩本真実さんは「K2インターナショナルはいろいろな現場を持って活動してきましたが、入り口の部分の相談がまだまだ狭いと感じていました。今後は、湘南サポステを通じてより多くの方々をサポートし、地域のさまざまなNPOなどにつながる最初の相談窓口になれればと思います。また、来所する方の相談だけを受けるのではなく、地域の高校にもどんどん出向いて支援していきたいと考えています」と話します。

 横浜には、若者サポートステーションだけでなく、地域ユースプラザや青少年相談センターなど、若者の支援施設が数多く整備されています。しかし、支援施設を実際に訪れる人たち以外にも、支援を必要としている人たちはまだまだたくさんいるはずです。また、中には家庭の経済状況が厳しく、支援施設が自宅から遠くにあることで、支援を受けたくても施設に行くことができない人たちもいると思います。

 湘南・横浜サポートステーションは、横浜地域だけでなく湘南地域の人たちにも利用しやすい場所にあることで、横浜で行われてきた支援の取り組みを一人でも多くの若者に届ける存在として重要になってくるのではないでしょうか。また、K2インターナショナルジャパンが行っている高校での出張相談の取り組みなどが、行政や教育機関、地域団体が一体となって若者を早期から支援していく意識作りにもつながっていくと思います。

>>湘南・横浜若者サポートステーション


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取材・文/古屋涼

(2010.07.14)
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