Hamatorium Cafe通信

【地域若者サポートステーション】

よこはま若者サポートステーション 〜横浜STビルで新スタート〜

 職業相談やキャリアカウンセリングをはじめ、インターンシップやボランティア活動などさまざまなプログラムを行うことで、15歳〜40歳未満の方々の就労支援を行っている施設「地域若者サポートステーション」(通称サポステ)。

 横浜駅近くにある「よこはま若者サポートステーション」では、これまで地元横浜の企業と連携した職業体験プログラム「ジョブトレーニング」や、地域ユースプラザや青少年相談センターなどと連携した支援を行ってきました。

 そして今年4月には、これまで横浜駅近くのナガオカビルに入っていた「よこはま若者サポートステーション」が、同じく横浜駅近くにあるSTビルに移転し、新たなスタートを切りました。

横浜駅前の就労支援拠点「STビル」

 よこはまサポステが移転したSTビルは、JR横浜駅西口より徒歩約7分の場所に位置し、ハローワークプラザよこはま、かながわ若者就職支援センター、神奈川学生職業相談コーナー、かながわ求職者支援センター、マザーズハローワーク横浜など、就労支援施設が多く集まっている建物です。

 よこはまサポステが入居したのは、そのSTビルの3階。中に入るとすぐ受付があり、ここで利用登録や相談の申し込みなどを行います。初めて利用する方は、まずは施設を訪れて登録をする必要があるので、事前に来所の予約をしておけばスムーズです。

 登録後は、相談スタッフとの1対1の総合相談を行います。落ち着いた雰囲気の中で、自分が考えていることや困っていること、いまどんな状況にいるのかを話していき、そこからひとりひとりの状況に合ったプログラムを考えていきます。

 施設内には総合相談エリアのほか、メンタル相談なども行う個別相談室、さまざまなセミナーやプログラムを行うワークショップエリアがあり、若者だけでなくその保護者の方の相談やセミナーも行っています。

>>よこはま若者サポートステーション


「おでかけサポステ」など、地域ネットワークを活用したサポート

 よこはまサポステでは、施設内での相談やセミナーだけでなく、地域とのネットワークを活用した施設外でのプログラムも行っています。

 地域の企業と連携した職業体験プログラム「ジョブトレーニング」では、数日間の短期就労体験を行い、自分の働けるペースで職業体験を実施。相談員との継続的な相談をしながら受け入れ先での職場体験を行うことで、安心して次のステップへ進めるようになることを目的としています。

 また、昨年度より始まった「おでかけサポステ」では、よこはまサポステがある西区以外の地域にスタッフが直接行き、サポステのプログラムを体験してもらう出張相談・出張セミナーを行っています。昨年度の実施では、中区と泉区でのおでかけサポステを行い、サポステまで行くことが困難な生活保護世帯の若者への支援も視野に入れた取り組みが行われました。

 そのほかにも、男女共同参画センターと連携した女性のための就労支援や、専門学校である岩崎学園と連携した学生の支援にも取り組み、引きこもり支援団体やメンタルの支援団体、障害認定を受けた方向けの協力機関、企業やNPOなど地域のさまざまなネットワークの中での支援が実現しています。

>>【カフェ通信関連記事】おでかけサポステ ~よこはま若者サポートステーション~


支援施設の拡充と情報支援の必要性

 厚生労働省の事業として2006年に始まったサポステは、年を追うごとにさまざまな地域に広がっていき、サポステを運営している団体は現在100団体にのぼります(平成22年度 選定団体一覧)。

 その中でもよこはまサポステは、サポステ事業が始まった2006年当初から設置されているサポステの1つです。横浜市では、「横浜市青少年相談センター」、「地域ユースプラザ」(北部、南部、西部)、そして「よこはま若者サポートステーション」の3機関が連携することで、ユーストライアングルという支援ネットワークの体制をつくっています。

 よこはまサポステを運営するNPO法人ユースポート横濱の理事長・岩永牧人さんは「就労が困難と一口に言っても、その就労困難の裏には様々な課題、複合的な課題があります。そして、ひとつの課題がまた次の課題を呼ぶというような形で、負のスパイラルになって就労がより困難になってしまうという現状があるんです。これまで出てきた課題ひとつひとつに対してより具体的な提案をすることで、サポステに来られる方たちが何か見通しをもって生きていけるようなサポートを、これからも心がけていきたいと思っています」と話します。

 神奈川県では今年、よこはま若者サポートステーション、さがみはら若者サポートステーションに加えて、「横浜市南西部及び湘南地域」と「川崎市」の2カ所にもサポステが新しく設置される予定です。

 しかし、まだまだ若者たち本人に支援施設の存在が充分知られているわけではないと思います。今後は、そうした若者の就労支援施設が増えていくと共に、施設や支援に関する情報がしっかり届くような情報支援の取り組みも合わせて行うことで、支援を必要としている人たちにこれまで以上にサポートが行き届くようになるのではないかと感じます。

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取材・文/古屋涼

(2010.05.10)
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