「働くことはスキルじゃない!働くことを楽しもう!」をテーマに、若者の就労体験プログラムを行っている「よこはま型若者自立塾 JOB CAMP(ジョブキャンプ)」。
ジョブキャンプは、横浜市とNPO法人ヒューマンフェローシップの恊働事業として、2008年より始まりました。年間を通じて合宿型プログラムや通所型プログラムを定期的に行い、単なる就労体験ではなく、人手が足りず荒れてしまった土地の整備などの、実際に地域で課題になっている事柄に取り組み、若者たちがチームになって地域のために活動しています。
ジョブキャンプではこれまでに、山梨県の道志村や、市内のさまざまな施設を拠点に、既存の支援プログラムではできない体験活動や濃密な共同生活・共同作業を行ってきました。そして、2月から3月にかけて行われた、ジョブキャンプ第10期の開催となる2009年度最後のジョブキャンプでは、合宿型と通所型を組み合わせたプログラムを実施しました。
今回は実際にその合宿に参加し、宿泊取材を行ってきました。
今回のジョブキャンプでは、2週間の合宿型プログラムと7日間の通所型プログラムを組み合わせ、海・山・都心など、参加者は横浜市内のさまざまな環境で活動しました。
合宿型プログラムの拠点となったのは、横浜市青葉区にある「横浜市くろがね青少年野外活動センター」。合宿中は、センター内の清掃活動や、裏山の木の伐採、まき割り、農園「社会福祉法人グリーン」での用水路整備などを行いました。
取材に訪れたのは合宿最終日の前日で、介護老人保健施設「横浜あおばの里」でのボランティア活動を行う日でした。あおばの里は、以前のジョブキャンプでもボランティア活動を行い、施設の周りに花壇を作成した場所です。今では施設の周りにたくさんの花が咲き、利用者の方からも好評と施設スタッフの方は話していました。
今回ジョブキャンプ参加者に依頼された作業は、施設内の駐車場にあるガードレールの清掃。全長100メートル近くにもおよぶガードレールを、参加者16人で手分けして磨いていきます。
>>横浜市くろがね青少年野外活動センター
>>横浜あおばの里
清掃作業ではまず、真っ黒に汚れているガードレールがどうすれば効率良く綺麗になるのかを考えながら、2グループに分かれて作業を行いました。3月初旬のまだ寒さが残る中、ブラシやタワシに水と洗剤をつけ、丁寧に磨いていきます。
今回のジョブキャンプ参加者の年齢は、高校生から30代前半までさまざま。年齢差はありながらも、合宿型プログラム最終日ということもあり、自然とアドバイスを出し合って、できないことを補い合いながら協力して作業をする関係が生まれています。
参加者のひとり、31才のAさんは「ふだんの生活では個人で動くことの方が多いし、年下の人と接することもないのでおもしろいですね。性格が合う人・合わないそれぞれいますが、みんなと一緒に行動することで個性がよく出ると思います」と話します。
Aさんは、年末に行われた通所型プログラムに初参加し、宿泊型プログラムに参加するのは今回が初めて。作業中はほかのメンバーに細かなアドバイスを出したり、周りに気を配りながら作業をしていました。Aさんは合宿型と通所型の違いについて「合宿型は泊まり込みで毎日作業をするぶん体力的には疲れますが、ひとりひとりの個性が見えることで、周りとも仲良くなりやすいと思います」と話していました。
朝早くからメンバー全員で丁寧に作業をした結果、駐車場から介護施設の入り口までへと続くガードレールは、見違える程きれいになりました。施設を利用している高齢者の方が横を通ると、「こんにちは!」と元気に挨拶をするメンバーもいて、作業をしながら地域の人たちとの交流も生まれていました。
午前の作業が終わると、くろがね青少年野外活動センターに戻って昼食休憩。ジョブキャンプでは、毎食自分たちで献立を考えて料理をします。この日の献立は肉野菜炒め。みんなの分のお茶を作って配るメンバーから、疲れて休んでいるメンバーまでさまざまですが、宿泊型プログラムを通じて共同生活をすることで、ふだん失われがちな人とのつながりを感じることができるようです。
昼食が終わると、午後の作業に戻り、作業が完了すると夕食までは自由行動。何人かでキャッチボールをしたり、一人で本を読んだり、それぞれが思い思いに過ごします。ジョブキャンプでは、若者たちが共に働き、共に生活することで、学校や会社の限られた時間だけでは体験することのできない、生活に密着したコミュニケーションや、自分自身を見つめなおすきっかけが生まれるように思いました。
次回は、通所型では体験することの出来ないジョブキャンプ夜の部、宿泊取材の後半をレポートします。
>>「よこはま型若者自立塾 JOB CAMP」第11期(4月26日~5月26日)参加者募集中!
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