Hamatorium Cafe通信

【若者の働くを応援する!地域×企業×NPO×行政】

平成21年度 第3回ヨコハマユースフォーラム(1)

 横浜市こども青少年局青少年育成課は、若者の社会・経済的な自立を支援するための集い「ヨコハマユースフォーラム」を平成20年度より開催しています。

 同フォーラムではこれまでに、若者たち本人とともに、就労支援団体であるNPOや行政、企業、地域の市民ひとりひとりが集まって意見交換を行い、働くことに困難を抱える若者たちの力をどうすれば地域で活かすことができるかを考えてきました。

 そして2月23日には、今年度3回目のヨコハマユースフォーラムを岩崎学園で実施。若者の就労支援を行う中での地域・企業・NPO・行政のネットワークのあり方や、若者の新しい働き方について考えました。

よこはまユースニューデール 〜若者の働くことの困難さを支援する仕組み〜

 ヨコハマユースフォーラム当日、まず第1部では、自治体や企業による「若者就労支援」の今が紹介されました。

 開会の挨拶では、横浜市こども青少年局青少年部長の濱陽太郎さんが、困難を抱える若者を支援するとはどういうことかについて言及。支援のためのイメージ図を用いて「いろいろな状況を抱えている若者がたくさんいる中で、1つの専門機関だけが支援するのでは対応しきれません。若者が孤立しやすい状況にいる中、どのような支援をしていくのか。さまざまな分野の関係者がつながり、ネットワークを広げる中で支援をしていかなければいけないと思います」と話しました。

 次に、同課係長の関口昌幸さんが、若者の働くことの困難さを支援する仕組み「よこはまユースニューデール」について紹介。「近年は20〜30代の生活保護受給者も増えており、その数は10年前に比べて約3倍にもなっています。今後困難を抱えそうな若者に向けてどうしたらいいかというアプローチをいかに作っていくか。若者たちが無理なく就労できるような、段階的で包括的な支援のネットワークや、新しい就労の場を形成していくことが必要だと思います」と話しました。

 よこはまユースニューデールとは、本年度より横浜市で始まった、若者支援のネットワークをさらに広げるための取り組み。主な取り組みに、「よこはま若者サポートステーションの拡充」「よこはま型若者自立塾の拡充」「E-若者サポートステーションの拡充」があり、当サイト「ハマトリアム・カフェ」は、ウェブを活用して支援情報を発信するE-若者サポートステーションにあたります。

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横浜で働こう! 〜求職者と企業とのマッチング〜

 ヨコハマユースフォーラム第1部ではさらに、横浜市経済観光局雇用創出課による若者の雇用を増やすための新しい取り組みや、ロータリークラブの協力により実施されているインターンシップを通じた若者支援についての紹介がありました。

 横浜市経済観光局雇用創出課では、求職者と企業側のマッチングの仕組み作りを通じて、雇用拡大に向けた取り組みを実施。同課の児玉玲子さんは「雇用にまつわる課題と方向性を議論していくうちに、なかなか就業にむすびつかないミスマッチがあるという問題があがりました。そして、求職者と企業のニーズのずれ、求職者と企業をつなげる仕組みの不足、仕事や市内企業の情報の不足、という3つの要因があるのではないかということに気づきました」と話します。

 そして同課では、求職者と企業の両者をむすびつけるマッチングの仕組みとして、無料職業紹介「ジョブマッチングよこはま」をスタート。また、求職者に役立つ情報や横浜の企業情報を提供する就職応援ポータルサイト「横浜で働こう!」を運営し、どこの支援機関に行けばよいかをわかりやすくまとめた「横浜しごとお助けナビ&マップ」も作成。さらに、神奈川労働局やハローワークと連携した「合同就職面接会」や、「ジョブカード事業」と連携して就労支援の取り組みを通じて、就職活動を応援しています。

 企業の求人数が減り離職率も高まる中、継続して働くためには、求職者と企業とのマッチングはとても大切なこと。若者が仕事を通じて一歩一歩スキルアップしていけるように、企業からの側面だけで仕事を捉えるのでなく、若者の視点でも仕事について考えることが必要なのだと思います。

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インターンシップを通じた企業による若者支援

 第1部の最後には、国際ロータリークラブ地区職業奉仕委員会の松村俊幸さんから、インターンシップを通じた企業による若者支援について紹介がありました。

 ロータリークラブは、1905年にアメリカで誕生した世界最古の奉仕団体で、職業奉仕を根幹とし、青少年奉仕など地域に根ざした活動を多方面で行っています。横浜ロータリークラブでは、横浜市こども青少年局青少年育成課と連携して若者のインターンシップ先を紹介し、ロータリークラブ会員企業の協力のもと、ホテルや電機会社などでのインターンシップが実現しています。

 松村さんは「横浜ロータリークラブでは、インターンシップを受け入れた企業の映像などを通じて、困難を抱える若者の就労補助の取り組みを理解していただいています。まずはインターンシップの内容を理解していただき、横浜全体の企業にこの取り組みを広げることができないかと考えています」と話しました。

 ロータリークラブと横浜市との連携により実現しているインターンシップの様子は、ハマトリアムカフェ内のコンテンツ「ジョブトライアル」でご覧になれます。地域に根ざした企業でのインターンシップは、働くことのやりがいや大変さをリアルに学ぶことができる場として、若者ひとりひとりのチャレンジを応援しています。

 今まさに、横浜を舞台に広がりつつある支援のネットワーク。若者ひとりひとりに合ったサポートをしていくためには、地域・企業・NPO・行政それぞれが互いの特性を活かし、就労にいたるまでの段階的な支援を実現することが必要ではないでしょうか。そのためには、若者ひとりひとりの声を感じ取ると同時に、支援のネットワークにおいて各自の役割を再確認することも大切なことだと思います。

 次回は、横浜で若者支援に関わる方たちと共に、東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀さんを交えて行われた、ヨコハマユースフォーラム第2部パネルディスカッションの様子をレポートします。

次回へ続く>>

取材・文/古屋涼

(2010.03.09)
平成21年度 第3回ヨコハマユースフォーラム(1) #hamatorium
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