ボランティア活動・・・。ずいぶんわたしたちの社会の中に定着してきたように思えます。ですが、その輪に加わるには、まだまだ敷居の高いところもあるのではないでしょうか?
わたしたちとボランティアとの出会い・・・。ボランティア歴の長い人も短い人も、ここで自分たちの“ 原点” を振りかえってみませんか?これから何かを始めようとしている人には参考になるような、今まで活動してきた人には思いを新たにするような、「こんには!市民活動」は、そんな場にしていきたいと考えています。
2月5日、かながわ県民サポートセンター11階コミュニティカレッジ講義室2にて、かながわ県民サポートセンター協議会主催 語り場2011「こんにちは!市民活動 ~私とボランティアとの出会い~」が開かれました。
第一部はパネルディスカッション。
「なぜ野宿者支援に興味を持ったか?」「夜間中学との出会い」「外国人との交流について」をテーマに、3人のパネラーがそれぞれ、自らと市民活動・ボランティア活動との関わりについて語っていきました。
第二部はワークショップ(自由討議)。
パネルディスカッションを踏まえ、語り場参加者みんなで、それぞれのボランティア活動にかける思い、関わるようになったきっかけなどを、語り合いました。
パネラーの1人、大学生の石山朋美さんが野宿者(ホームレス)支援に興味を持った「きっかけ」は大学のフィールドワークにあったといいます。
NPO発祥の地、アメリカ・サンフランシスコを訪れて現地の野宿者と出会い、そのエネルギッシュさ、あたたかさに今まで感じたことのないような感動を覚えたそうです。
石山さんはフィールドワークを終えて帰国し「身近な地域で暮らしている野宿者とも関わってみたい、もしかしたら今まで気付いていなかった、見てこようとしなかっただけで、同じようなエネルギッシュであたたかい人々に出会えるのではないか…?」という思いから、野宿者訪問の夜間パトロールに参加するようになりました。
野宿者とのかかわりを通じ、今までふつうに歩いていた繁華街を、毛布を抱えて歩いてみる。今まで知ろうともしなかった野宿者と話をし、つながりを持つ。そうしていくうちに、エネルギッシュさ、優しさをもたらすような、ひとりひとりの背景や生きざまが見えてきて、「社会問題」としてひっくるめて考えるのではなく、ひとりひとりの、さまざまな背景を経たひとつの生き方としての「路上生活」をもっとみんなに知ってほしいと考えるようになった、とのことでした。
その他、さまざまな分野のボランティアに携わる参加者が「高校の部活動で関わってから、高校を卒業し、さらに大学を卒業しても関わり続けている」「外国人留学生の受け入れを知人に頼まれて以降、気付けばドンドンと深いところまできてしまった!」「友達に誘われて、なんとなく」「仕事の関係で携わってみたら、プライベートでも関わるようになった」「もともと興味のある分野だったので、やれそうな活動をインターネットで調べてたどり着いた」などなど、それぞれのボランティアと関わるようになったきっかけを語っていきました。
都内の大学生・久保明さんは自身の経験を振り返り、「誰かの役に立つというよりも、自分が癒される感じがする」「なにかあたたかいつながり、ひとつの“居場所”」と、ボランティアの魅力を語ってくれました。
「ほめられる」ことや「いいことをしている」という実感を味わうことを目的にするよりも、何かひとつの活動や思いを通じて、いろいろな人と関わり、繋がっていくことにこそボランティアの魅力はあると考えられます。
「若者」から「年配」まで。「初心者」から「ベテラン」まで。そして、「学生」「ニート」「フリーター」「主婦」「先生」「社長」…、年代を超えて、肩書きを越えて色々な「他者」と関わり、思いを共有する魅力。
「あたたかい空間」や「居場所」というのは「特別」な優しい人が「特別」に作る空間ではなく、いろいろな「ふつう」の人が集まり、みんな互いに「必要」としあって、受け入れあって、尊重しあってできるもの。「やらなければならない!」と意気込まなくても、「なんとなく、やってみようかな」と、気軽な気持ちでボランティアの扉を叩いてみるのはいかがでしょうか?
今回、ボランティアについて仕事や学業との兼ね合い、NPOなど事業として行っていく場合の経営のありかたなどについての現実的な話題も取り上げられる場面がありましたが、それは活動を進めてみてから考えても十分間に合います。まず、一歩。
「やらなければいけないこと」に追われる世の中で、「やってみたいこと」に向かい、ひとまず一歩。「やってみたいこと」への一歩は「やらなければいけないこと」への一歩と通じていく可能性は十分にあります。追われたときには立ち止まり、遠くも見据えて、一歩。
特にやりたいことが決まっていなくとも、「友人に誘われて」「気付いたらどっぷりはまっていた」など、知らず知らずのうちにボランティアに関わり、その魅力を見出していったと話す人も少なくありませんでした。
今、一歩を踏み出すのを悩んでいる人も、足元をみれば実はすでに踏み出している、なんてこともあるのかもしれません。
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