Hamatorium Cafe通信

【体験レポート】

横浜しごと支援センター 〜労働相談・法律相談で仕事の疑問を解決〜

 働くことに困難を抱える若者は、今や高校を卒業した10代の人から、転職回数の多い30代の人までさまざま。そんな中、一度仕事に就いても働くことが困難になり離職してしまったり、思っていた仕事のイメージと実際の職場環境にギャップを感じて悩むことがあると思います。

 特に、新しく働き始めた若者にとっては、本当にこの仕事でいいんだろうかと悩むことも多いのではないでしょうか。また、職場での厳しい労働条件に疑問を感じながらも、過度の負担を許容せざるを得ないような場合もあると思います。

 仕事上の悩みにまつわる相談を行っている「横浜しごと支援センター」では、解雇・退職、賃金などの労働条件や社会保険など労働問題の疑問を解決するための「労働相談・法律相談」を実施しているとのことで、実際に訪れてみました。

労働相談を専門とした総合的な仕事支援

 「横浜しごと支援センター」があるのは、JR関内駅より徒歩5分の位置にある横浜市技能文化会館の3階。横浜しごと支援センターでは、「就業相談」、「キャリアカウンセリング」など就職準備段階の支援から、「労働相談・法律相談」といった就職後の相談支援まで、仕事に関する幅広いサービスを総合的に提供しています。

 横浜市内には、「よこはま若者サポートステーション」や「かながわ若者就職支援センター」などの就労支援施設がありますが、横浜しごと支援センターの特徴は、現在働いている人たちが仕事で感じる疑問や、働く上での保障の仕組みなど、労働に関するさまざまな問題についての相談を主に取り組んでいるところです。

 以前は「横浜市労働情報センター」として労働相談を専門に実施していたため、労働相談についての取り組み歴が長く、2005年から、「就業相談」「キャリアカウンセリング」も加わった「横浜しごと支援センター」として、トータルな仕事支援を行う施設になりました。

 相談員の小川信彦さんは「相談に訪れる方の約3分の2が、労働相談でお越しになります。労働基準法をはじめ、職場で明らかに法律違反が見られるケースなどでは、労働局や労働基準監督署をご紹介しています。突然解雇されてしまったというような場合は、その状況によって違反かどうか判断が難しいこともありますので、週に1度実施しています弁護士による法律相談もご利用していただけます」と話します。

>>厚生労働省:都道府県労働局

>>厚生労働省:全国労働基準監督署の所在案内


月曜・木曜は20時まで相談が可能 〜就職関連図書や専門書の貸し出しも〜

 労働相談では、まず職場で何が問題になって相談者が困っているのかを聞き、問題を整理して相談者の置かれた状況を明らかにします。そして関係する法律や判例などを説明してから、どう解決を図るか、そのためにどういう手続を踏むかなど、相談者のケースに応じた対処方法についてアドバイスをしてくれます。

 相談の通常実施時間は、9〜17時(月〜土)ですが、月曜と木曜のみ20時まで行っているので、現在仕事についている方が夜に相談に訪れることができるようになっています。また電話による相談も行っているので、センターを訪れることができなくても、仕事の疑問について相談することができます。

 小川さんは「職場の人間関係で苦労を感じていたり、ささいなことで行き違いがあってコミュニケーションが取れないなど、現在の仕事状況をお聞きしながら、何かヒントを得ていただければと思っています。電話で相談される方も多くいらっしゃいますし、解雇・退職、賃金などの労働条件や仕事について疑問を感じることがあれば、お気軽にご相談ください」と話しています。

 施設内には相談コーナーだけでなく、しごと情報の提供をする「情報コーナー」も設置。パソコンを利用して就職情報の検索、適職診断、履歴書作成などができるほか、さまざまな就職関連図書、逐次刊行物、雑誌、労働・経済関係の専門書などを常備。図書は自由に閲覧ができ、貸出もしています。

労働実務セミナーや就職支援セミナーの実施も

 そのほか、横浜しごと支援センターでは、労働問題専門の弁護士・特定社会保険労務士・産業カウンセラーなどが講師となって行う「労働実務セミナー」も実施。労働基準法をはじめとした、知っておきたい職場の法律と実務を学び、職場で発生しやすい問題をどのように解決したらよいか、未然に防止するノウハウを学ぶことができます。

 また、職務に関する労働相談だけでなく就労に関する相談が増えてきていることから、「就職支援セミナー」などの講座も実施。ハローワークの利用法や、ニート問題に関する講座などもこれまでに実施してきています。

 これは、以前は労働相談を専門にしていた施設であっても、ニート問題に関するセミナーなども実施するようになってきていることから、就労に悩む若者が増え、仕事に関する相談が多様で複雑になってきていることを示していると思います。

 若者が抱える多様で複雑な状況を解決するためには、「就労に向けた出口の支援」と「就労以前の入り口の支援」がつながり、それぞれの役割を活かした段階的な支援になっていることが必要です。「かながわ若者就職支援センター」、「よこはま若者サポートステーション」などの就労への窓口機関と、「青少年相談センター」、「西部ユースプラザ」、「南部ユースプラザ」などの自立への相談機関がある中、横浜しごと支援センターは、企業に馴染むための適応的指導だけではなく、退職を迫られた際や、転職の際の社会保障などの指導も行う、若者の就労後のアフターケアに長けた施設だと思います。

 各支援機関がそれぞれの役割を理解し合うことによって、支援を求める若者への的確な情報提供が可能になり、社会参加に困難を抱える若者、就労に困難に抱える若者、就労後の労働に困難を抱える若者、ひとりひとりに合った支援につながるのではないかと感じました。

>>横浜しごと支援センター


取材・文/古屋涼

(2010.02.19)
横浜しごと支援センター 〜労働相談・法律相談で仕事の疑問を解決〜 #hamatorium
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