Hamatorium Cafe通信

【若者の働くことの困難さを、ハマを元気にする力に変える】

ヨコハマユースフォーラムで集まった市民の「気づき」の声

 横浜で広がりつつある若者就労支援のネットワーク。雇用状況が厳しい現在、若者をはじめ大人たちまでがみんなで生き生きと働ける場を作っていくことが、社会全体に問われています。就労に困難を抱える人の背景は男性から女性までさまざまで、社会全体で問題に取り組んでいくためには、若者たちひとりひとりの声に耳を傾け、新しい社会のあり方を見つけることが必要だと思います。

 今年度第1回目の「ヨコハマユースフォーラム」では、若者をはじめ、支援団体、企業、NPO、教育機関の方々が集まり、新しい支援の形を考える取り組みがスタートしました。

働く意欲さえあれば、誰もが働くことのできる街を目指して

 ヨコハマユースフォーラムでは、リラックスしたカフェ的空間でテーブルごとに話し合う「ワールドカフェ」を通じて、参加者の方々が若者の就労問題についてそれぞれの思いを交わしました。

 ワールドカフェの最後には「気づきシート」が配られ、フォーラムを通じて喚起されたアイデアや意見が集まりました。ここでは、その「気づきシート」に発せられたひとりひとりの声を紹介していきます。

-気づき1
●今日、あなたの心が一番動いたのはどんな瞬間ですか?

「1人1人のスタイルがある!そのスタイルがみせられる瞬間が、いきいきとできる瞬間!そのことに気付いた時です!」

「楽しいことは白でも黒でもなくグレーゾーンにある。ここに収益がつけばなお楽しい」

「ワールドカフェでのグループディスカッションの中でインターンの大学生が積極的に活動に参加し発言していた」

「企業側の困難を抱える若者を受け入れる事の本音。現実は、けっこう厳しい。」

「ワクワクさせてくれる大人に出会えたこと」

「全くこれまで会ったことの無い方からダイナミックなプランを聞けたこと」

-気づき2
● 今日、あなたが気づいたこと、発見したことはどんなことですか?

「仕事の楽しみ=ナルシストになること。自分より上はいないから、自分ががんばらなきゃならない。こう思うことが自分のやりがいにつながるのではないか?」

「このような場はもっと必要!このような場に参加する人は良いが、参加できない人、しない人をどうやって巻き込むか?」

「ワールドカフェという手法事体で気がついたのですが、場所の雰囲気や役割をどんどん変えていく事が、気づきにつながるのだと思いました。役割を変えるという意味で、社会体験や就労体験の大切さを感じました」

「若者の元気がやはり何よりも必要であることを改めて感じた」

「若者がいきいきと働くためには、若者以外の全ての人がいきいきと働くことが大切だと気づきました」

「働く場所を創るのはむずかしい 具体的でないといけないから」

「考え方で世代間のギャップがかなりあると感じた」

「パワー全開の人がたくさんいた。色んな人が若者の事を考えている。未来を信じないとなにも変らない、動かない」

-気づき3
● 若者の抱えている困難さは何でしょうか。どうしたらそれを乗り越えられるでしょうか。

「1つつまずき、レールから外れることをも許してらえない社会。無条件に認めてもらえた体験のなさ」

「前向きな気持ちになるための共感や体験が必要である」

「人と出会い自分を認めてもらうことがスタート。人とつながる事の難しさ、自分で悩みや不安な事を抱え込みすぎている」

「自分を認めてくれる人(仲間)がいないこと。若者が集う場をたくさん作ることでしょう」

「何事も楽しむ事、不安があっても恐れず飛び込んでいける事かと思っています。社会が若者に対して協力的になる事が必要かとも本日感じました」


-気づき4
● 若者の力をどのように生かしたら、ヨコハマを元気にできるでしょうか?

「若者をリードできるモノづくり、モノ売りのプロを組織化し、若者の活動の場をコーディネートさせる」

「若者を信じ、育てることのできる人、企業を増やすこと。理解者を増やすこと」

「地域の商店街、既存の産業の行き詰まりを若者なりの視点で解決に取り組む。若者の力を持ち寄るチーム力で解決していく事ができるのかもしれないと感じました」

「まず若者の力を発見できる機会をつくること。自分の強み(力)がわからない方が多い中、それを発見していくことでヨコハマに貢献したいと思うのではないでしょうか」

「私たちが生き生きして元気だったら、若者も勝手に入ってきて生き生きとできるのでは。そうすれば勝手に力を生かせ、勝手にヨコハマも元気になるのでは」

「若者に限らず、職場や家庭以外のコミュニティーに属し、生涯働きながら学べる環境を作ることが横浜だけでなく日本を強くすると思います」

「色々な境遇をもつ人が、それぞれ異なる次元で悩んでいる。一人一人に着目してその人そのものを受け止め、力を見つけ出すのが、力を活かすために必要なのではないか」

 このほかにも参加者の方それぞれがたくさんの思いを記して下さっていて、ここには書ききれないほどです。

 ※こちらから、全ての「気づきシート」をご覧になれます。

 若者たちが自分の力で働いて生活していく時、そこにはたくさんの人やさまざまな社会との関わりが生まれます。就労に困難を抱えている若者たちが多くいるという現状は、決して若者たちだけの問題ではなく、社会全体が関わっていること。そして、社会全体が良い方向へ向かっていくことを考えたとき、元気な若者たちの働く力がそのためには必ず必要です。

働く若者の力で、私たちみんなの街を元気にするために

 若者たちの働く力を呼び起こすためには、これからどうしていけばいいか。ヨコハマユースフォーラムでの話し合いから生まれたひとりひとりの「気づき」は、新たな実践の場へ向けての始まりになるはず。ひとりひとりの大切な「気づき」をつなぎ合わせ、具体的な支援の形を提案する環境が、横浜の街には少しずつ出来上がってきています。

 市民ひとりひとりが垣根を越えて、話し合いや実践の場を繰り返し作っていくことで、支援の取り組みは確実につながっていくと思います。そのためには、これからもひとりひとりの声を発信しつなぎ合わせていくことが大切です。ハマトリアムカフェでは、企業やNPO、支援団体の声を若者たちへ届け、また若者たちが自分の思いを発信できる仕組みを作っていきます。

 ぜひ、これからもお気軽にハマトリアムカフェをご覧下さい。みなさんひとりひとりの参加をお待ちしています。

取材・文/古屋涼

(2009.07.27)
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