では実際に在宅ワークをやろうと思った時、ユースプラザやサポートステーションのスタッフの方にサポートしてもらえるとしたら、どのようなことを手伝ってほしいと思いますか?

「入力し終わったファイルの確認は手伝ってほしいですね。入力している時はこれは正確だろうという前提で進めてますから、どうしても自分だけでの確認となると見落としが出てくる可能性もあるので。やはり第3者の目も含めて確認作業を手伝ってほしいです」

「やっぱり発注者側との電話やメールでのやり取りを手伝ってほしいですね。仕事の内容がはっきりしているかどうかが重要で、よく分からないことはやろうとは思わないと思うんですよ。なので、できるだけ仕事の内容を詳しく示してほしいと思いますし。『こういうメールでこういう感じで言われたんですけどどうですか』とか、『これは自分がやってみて大丈夫ですか』とかを聞いて客観的に判断してもらいたいというのはありますね」

「僕がイメージしているのはやっぱりCADなんですが、Wordとかであれば文章の構成とかはサポートステーションだったりユースプラザのスタッフだったり見てもらうことができると思うんですけど、専門的な図面だと自分でチェックするしかないと思うんです。そういう場合に専門的なチェックはやっぱり発注者側の人でないと見てもらえないと思うんで、出した時にこれじゃ全然ダメと言われたらどう対応したらいいかとか、そういう時の悩みを聞いてもらえたらいいなとは思います」

スケジュール管理が難しいという不安がありましたが、例えば支援施設でデータ入力の仕事を一括で引き受けて、居場所の利用者がそれをやるという方法もいいかもしれませんね。在宅ワークとは少し違ってくるとは思いますが。

「そうですね。ユースプラザにパソコンを持ってきて、コンセントを借りて居場所で仕事をやらせてもらえるのならいいかもしれません。テープ起こしとかは聞いてないといけないのでこういう場所でやるのは迷惑かもしれないけど。データ入力であれば、居場所に何時間かいるうちにちょっとやらせてもらうというのであればスタッフの方もいるし、そういうやり方もあるかもしれないなというのはちょっと思いますね」

「でも、入力するデータの中に個人情報が含まれていたりすると、外でやっていいことなのかという問題もあると思いますよ」

受発注のきちんとした取り決めも必要になってくるでしょうしね。

「でも、受注とかのやり取りをユースプラザとかでやってもらえたら不安が軽減できるというのはすごくあると思います。そういう仕事の日を作ってもらっていくらかお金の足しにするということができたら、今の自分の生活パターンを変えなくてもやれる方法かなと思います」

では最後に、在宅ワークという働き方についてどういう印象を受けましたか?

「生活していく上で主な収入源にはならないにしても、アルバイトに代わって収入を得る方法くらいの感覚で覚えておければいいかなと思います」

「在宅ワーク自体はやってもいいかなという感じはあります。ただやっぱりひっかかるのは、やろうということになってから在宅で仕事するまでのやり取りが不安というか。そこがすんなりいくのであればやりたい人は増えてくるんじゃないかなと思います。それでも在宅ワークはあくまで小遣い程度の稼ぎとのことなので、在宅ワークは通過地点であると捉えてやることが大事だと思います」

「今の自分のような状況だからこそこういう選択肢を知っておくことはプラスではあると思うんです。いきなり会社でフルタイムで仕事というのもできないと思うし、選択肢として一つ頭の片隅に置いておいて、何かできそうだなと思った時に踏み出してみる。在宅ワークにもメリットとデメリットがあると思いますが、まず一つの選択肢として知っておくことはすごくためになると感じました」

ありがとうございました。

 今回の座談会で、若者が感じる在宅ワークの可能性や不安点が挙がりましたが、第3〜6話の中で出てきた企業側の意見と照らし合わせてみると、若者が感じているコミュニケーションの不安も、企業にとってはそれほど大きな問題ではないことも見えてくるのではないでしょうか。

 支援者が若者と企業との間に入ってサポートする際にも、若者が感じる不安点と企業側が本当に求めているものを理解し、双方にメリットがあるやり方でいかにつなげていくかが大事なことだと思います。

 今年の秋からは、よこはま若者サポートステーションで実際に在宅ワークのプログラムも始まる予定で、そうした実践の中で支援に有効な仕組みが今後は作られていきそうです。