実は支援者はあまりリソースを知る機会がないっていうのはありませんか?
実は支援者はあまりリソースを知る機会がないっていうのはありませんか?
自分の経験を踏まえて言うと、情報として知っているというのと、実態を知っているというのは全然違う。たぶん情報としては相当知ってる。ただ、実際の相談ケースでそれを情報として引き出してマッチングするということが難しい。カフェ通信でサポステの岡本さんが書いてくれたジョブキャンプの体験記なんていい例だけど、ちゃんと見て体験しないと生きた情報にならない。そういった意味では情報だけでは知らないとあんまり変わらないんじゃないかなあなんて思う。

それって自分たちがすごくいい支援してるのに、他のリソースと比較できないから、自分たちのよさを自覚できないという弊害もありそうですね。
「知る」ということは保護者だけではなく支援者のエンパワメントにもなるってことだよね。
ジャンル、分野が近ければ行ったことなくてもある程度想像できるし、そんなに想像も間違ってないと思うんですよ。以前、内閣府のユースアドバイザー養成講習会に参加しているときに、精神や福祉系の異ジャンルの人とケースカンファレンスをする機会があったんですけど、サポステとか自立塾(ジョブキャンプ)とか就労支援系のリソースが、支援の選択肢として全然話題に上がらなくてびっくりしました。
それは学齢期の支援と、就労期の支援の間にもそういう情報の溝みたいなのはあったね。
特殊な業界で知ってるというのは知られているとは言えないんじゃないかなあ…。
支援情報を全く知らずに困っている人はどこに最初に相談に行こうと思うのかな、って最近考えてて。市役所の窓口とか、身近なところにまず行くんだと思うんですけど、そういう一番最初に出会う可能性の高い場所にいる人たちがちゃんと情報を持ってて、ちゃんとナビゲーションできているのかなって思うんですよね。

ひきこもりの出現率ということでいうと図書館がダントツだと思う。
そういう場所の人たちが、ちょっと声を掛けられるようなスキルを持つとか。それこそネットカフェの店員さんなんかがそういうスキル磨いたら、支援が必要そうなお客さんをうまく福祉に繋げることもできたりすると思う。社会起業家がそういうネットカフェを作ってもいいくらい、若年者問題との接点が大きくなってるんじゃないのかな。
それは面白いですねえ!
支援現場のスタッフだけじゃなく、困難を抱えた若者と接点がありそうな大人たちは、最低限、就労意欲が高ければ「サポステ」、まだ低いようなら「ユースプラザ」、いったん家から出たり、共同生活みたいなのが良さそうなら「自立塾(ジョブキャンプ)」を勧めるぐらいの知識は持ってて欲しいよねえ。
一同:うんうん(賛同)。
「知る」だけじゃだめで、知ってからアクションにつなげることがすごく大事で一番難しいところなんだってことが見えてきたよね。でもってそこには情報を発信する側の「信頼」が大事だということ。織田さんが勧めてくれたから行ってみたいと思ったけど、同じ場所を石井が勧めても行く気しないけどみたいな(笑)。今問題なのは、情報を評価する仕組みが一切ない。アマゾンのカスタマーレビューみたいなものが必要なんじゃないかなって思う。
それは必要ですよ。自分も引きこもっていた時は、掲示板なんかで全国の自立塾の評判はチェックしましたもん。
ワインの喩えで言うと、売るためのキャッチコピーだけでは売れないってことだと思うんだよね。だけどユーザーの声みたいな掲示板では、ケチョンケチョンな書き込みばっかりなんだよねえ…。

でも僕は当事者の時、結構参考にしましたよ。本当の情報かはわからないけど、火のないところに煙は立たないというのが僕の持論だから、悪意のある書き込みがあるってことは何かしら悪い理由があるんだって思う。書き込んでる側にも問題があったんだろうということを承知しつつ読んでますよ。
2ちゃんを見て、全部が嘘とは思わないもんね。おふざけとか批判とかもあった上でこれこれは事実なんだろうな、とか。
最終的に判断するのは自分だから。
ネット上には情報が溢れてるけど、清い水だけの情報が流れて、そこを渡っていくなんてのは有り得なくて、清濁併せ飲むような、罵詈雑言がいっしょに流れていく中で、はじめて信頼に足る情報につながっていくのかもね。
ていうか玉石混交なんですよ。いっぱいいろんなものが一緒になっていて、それをきれいな水と汚い水に分けるのはユーザーだけど、そんなごちゃごちゃな情報なんて見たくないじゃないですか。だからある程度整理してあげて判断しやすい形にしてあげる、ろ過装置みたいな役割がハマトリアム・カフェですよね。それが飲める水かどうかという判断はユーザーなんですよ。
福祉の世界では施設内虐待が問題になって、第三者評価を取り入れない施設はダメですってことになって、基本取り入れないとダメになってる。そういう徹底した仕組みが必要になってくるのかもしれないよね。
そうだね。まずはハマトリアム・カフェが信頼に足るサイトにならないとね。
ハマトリアム・カフェは、評価できる判断材料をどれだけ客観的に提供できるかを考えていくべきだよね。
それはライターとしては心がけたいところですね。

シャベリバリスタではこれからも時々、身近で起こるいろんなテーマを元にしゃべっていきます。